独自の技術とアイデアで、さらなる高付加価値を実現
東海精機のアルミダイカスト技術は、カーエアコン用以外の分野にも拡大しています。現代の自動車社会に欠かせないハイブリッド車用の「パワーコントロールユニット(PCU)用パーツ」もそのひとつ。PCUはモーターの出力をコントロールする精密電子部品のケースで、髪の毛ほどのバリや異物でもショートの原因となるために高精度な加工技術と品質管理が要求されます。東海精機は年間120万個を超えるPCU用部品の製造に高度な製造技術で応えるだけでなく、ユニオンパイプやノックピンの一体加工や、製品の美観を鋳造時に作り込む黒皮化などの独自技術を駆使して、より高い付加価値を追求しています。

ユニオンパイプ

冷却水の出入口となるユニオンパイプ。従来は別体だった部品を、形状提案と特殊刃具による複雑な動きを駆使して、一体加工を実現。工程を削減するだけでなく、この部品からの水漏れの発生を構造上ゼロとしました。

ノックピン

最終製品の生産性と組立精度に直結するノックピンも、一体加工の効果が高い部位です。従来の加工機では困難な複雑形状を削り出すために、専用の特殊刃具を開発し、狭小部や複雑形状の高速加工を実現しています。