独自の技術「T-PFD法」を軸に、高品位な生産を実現
数ある鋳造技術の中で、最も高い生産性と寸法精度を実現できるダイカスト技術。反面、短時間で溶湯を注ぎ込むためにガスの巻き込みが不可避であり、かつては薄肉製品や製品の外側に露出する意匠部品、コンプレッサーのシリンダーのように高気密が要求される製品は不向きとされていました。

東海精機はこの「ガスの巻き込み」に注目し、溶湯が金型を満たすまでの0.1秒を徹底的に解析。湯流れの最適化、局部加圧、酸素置換製法といった関連技術を駆使して独自の「T-PFD法」を完成させました。
「T-PFD法」では、従来製法で発生が避けられなかったヒケや鋳巣の発生を最小化でき、本社工場、磐田工場で生産される月産約100万個のアルミダイカスト製品において、高い歩留り率を実現しています。

T-PFD法により、製品内部まで緻密な構造を実現

従来のダイカストと「T-PFD法」の比較。T-PFD法では、ガスが滞留しやすい鋭角部分や製品内部でも鋳巣の発生をほとんどなくすことに成功しています。
従来のダイカスト
T-PFD法