独自の金型製造メソッドで、より効率の高いものづくりを追求
東海精機独自のダイカスト技術「BBST」。砂型鋳造とほぼ同等のリードタイムながら、ダイカスト製品評価を大幅に前倒しすることにより、短納期化に大きく貢献する技術です。BBSTは、大型部品でも金型を小ブロックに分割していることが特徴で、仮に評価で不具合があっても該当箇所の修正だけですむメリットがあります。また、製品のマイナーチェンジの際にも変更箇所だけ新設計すればいいので、高い信頼性を保ちながら開発期間の短縮が可能です。
金型設計に当たっては、当社で選定したCADシステムを駆使し、ダイカスト製品特有の製造時のひずみを徹底解析。変型量をあらかじめ金型に織り込むことで、ミクロン単位の高精度を実現しています。

短納期試作型

金型のライフタイムサイクルを見越した設計が、東海精機の高い生産性を支えています。東海精機では、試作型を製作する際に熱処理工程を行わないことで、量産型よりも早く磨耗を進めさせ、試験打ちと加速度試験を同時に行っています。そのため試作型の評価時には、量産時に課題となる箇所をつぶし込んでいるため、生産開始後のトラブルの発生やメンテナンス頻度を大幅に抑えることが可能なのです。

金型直彫加工機

主要な金型は社内で加工・製作を行っています。東海精機ではミクロンオーダーの微細加工をスピーディーに行うことができる直彫加工機を保有し、生産リードタイムの削減を実現しています。

3D-CAD

これまでに培ったダイカストのノウハウを盛り込んだ3D-CADの活用をさらに進め、フロントローディング体制を推進。金型設計段階での作り込みを推進しています。

湯流れシミュレーション

東海精機の金型設計の粋を集めた「湯流れシミュレーション」。1ショット0.1秒以下の鋳込み時間で金型の隅々まで溶湯を行き渡らせる設計手法は、当社のダイカスト技術のハイライトのひとつです。